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みなさんこんにちは!
堀口造園の更新担当の中西です!
~“もうひとつのリビング”~
私たちは、いわゆる「庭屋」「植木屋」と呼ばれる仕事をしていますが、実は自分たちのことをただの“木を切る人”だとは思っていません。
家族が集まる場所を、もうひとつ増やす仕事✨
四季を感じる時間を、暮らしにそっと差し込む仕事🍂
忙しい毎日に、ふっと心がゆるむ景色をつくる仕事🌿
それが、私たち造園業のしごとだと思っています。
今日は、造園業がどんな想いで庭づくり・庭の管理に向き合っているのかを、できるだけ分かりやすくお話してみたいと思います😊
「庭」と聞くと、どんなイメージが浮かびますか?
草が伸びてしまって手入れが大変😥
木が大きくなってお隣に迷惑かも…💦
雑草との戦いで夏が終わる…🌱
こんな“困りごと”のイメージが強い方も多いかもしれません。
でも造園業から見ると、本来の庭は
「リビングやダイニングと同じくらい、暮らしの一部」
なんです。
たとえば、こんなシーンを想像してみてください👇
春:窓を開けると、足元には新芽、頭上にはやわらかい新緑🌱
夏:子どもがプールではしゃぎ、親は木陰でコーヒーを飲む☕
秋:紅葉したモミジ越しに、月を眺めながら一杯🍶
冬:葉を落とした枝ぶりに雪が乗り、静かな季節の表情を楽しむ❄️
「ただ眺める」だけでなく、
庭は“使ってこそ”価値が出る場所です。
造園業の役割は、
この“外の部屋”を、ご家族にとって心地よい空間にすることだと考えています😊
造園業=木を植えたり切ったりする人、というイメージが強いですが、実際にはもっと幅広い仕事があります。
ご家族構成(小さいお子さん、高齢のご家族、ペットなど)
お家の雰囲気(和風・洋風・ナチュラル・モダン)
日当たり・風通し・隣家との距離
メンテナンスにかけられる時間や予算
これらを総合的に考えながら、
どこにシンボルツリーを植えるか
どこに花壇・芝生・アプローチをつくるか
夜のライトアップをどうするか
などを図面やイメージパースに落としていきます📐
土の入れ替え・改良(粘土質の土を植物が育ちやすい土へ)
植栽(木・低木・下草・芝の配置と植え付け)
アプローチやテラスの石貼り・タイル貼り
フェンス・ウッドデッキ・パーゴラなどの設置
“庭の骨格”をつくり、そこに植物や素材を組み合わせながら空間を仕上げていきます。
剪定(せんてい)
消毒・施肥(肥料)
芝生の管理(刈り込み・目土・エアレーション)
雑草対策・植え替え
ここからが、ある意味“本番”です。
庭はつくって終わりではなく、一緒に歳を重ねていく存在。
造園業の仕事は、つくることと同じくらい「一緒に育てていくこと」でもあります😊
庭の管理でよくご依頼いただくのが「剪定」です。
でも、この剪定がなかなか奥深い作業なんです。
「とにかく小さくしてほしい」「バッサリさっぱり!」というご希望も多いのですが、プロとして一番大切にしているのは👇
「数年先をイメージしながら切ること」
上だけ切って、“ほうき”のような樹形になってしまう
太い枝を一気に落として、そこから枯れやすくなる
花芽を全部切ってしまい、翌年まったく花が咲かない😱
こうしたことは、実はそんなに珍しくありません。
樹種(種類)ごとの「切るタイミング」と「切り方」
木のクセ(どの方向に伸びたがるか)
風の通り方・太陽の入り方
下草や、ほかの木とのバランス
これらを見ながら、
枝が重なりすぎているところを間引く
将来の“骨格”になる枝を残しておく
病気になりやすい箇所を予防的に整理しておく
といった作業を行います✂️
剪定は、「今スッキリさせる」ことと同じくらい「数年後の姿を整える」仕事でもあるんです😊
造園業として心がけているのは、
「植える側の都合」だけで庭をつくらないこと。
たとえば👇
共働きで普段忙しいご夫婦
→ 手のかかりすぎる庭木は避け、樹種をしぼって管理しやすく🌿
小さなお子さんがいるご家庭
→ トゲのある植物は避ける / ボール遊びスペースを確保⚽
高齢のご家族がいる場合
→ 段差を少なくし、転倒リスクの少ない動線を意識👣
ペットと遊びたいご家庭
→ ワンちゃんが走れる芝生スペース+脱走防止のフェンス🐶
…など、それぞれの暮らし方に合わせた庭の提案をしています。
図面の上ではきれいでも、
物干し動線をふさいでしまう
窓を開けるたびに葉っぱが当たる
夜、ライトが眩しすぎて寝室に入ってくる
となってしまっては、暮らしに寄り添った庭とは言えません💦
造園の図面を引くときは、
“その家族の一日の動き”を頭の中でシミュレーションしながら描いていきます😊
新築の外構工事では、
できるだけ草が生えないようにコンクリートで固めてほしい
メンテナンスが大変だから土の部分をなくしてほしい
というご相談も増えています。
たしかに、雑草は手間がかかります💦
でも、“土の面”がまったくない外構には、こんなデメリットもあります👇
夏、地面からの照り返しが強く、体感温度が上がる🥵
雨がすべて排水溝に流れ込み、水はけに負荷がかかる
植物を楽しみたくなったときに、プランターだけでは限界がある
そこで私たちは、
コンクリートと植栽スペースのバランスをとる
防草シート+砂利で、“手間を減らしつつ土を残す”
将来「ここに木を植えたくなるかも」という余白をあえて残す
といった提案もよく行います🌿
“全部コンクリート”と“全部土”の中間に、暮らしにちょうどいいラインがあるはず。
そこを一緒に探すのも、造園業の役割だと思っています😊
最近人気なのが、庭のライトアップです。
足元のアプローチ灯
シンボルツリーを照らすスポットライト
デッキ周りの間接照明
などを組み合わせることで、
夜の庭はまったく違う表情を見せてくれます。
窓から見えるシルエットが絵画のようになる🎨
玄関まわりが明るくなって、防犯性もアップ🔒
夏の夜、外でちょっと一杯…という楽しみも増える🍺
「庭のライトアップ」と聞くと、
豪華でお金がかかるイメージを持たれがちですが、
必要なポイントだけ
小さな照明から
でも十分雰囲気は変わります。
造園業としては、
植物の葉の透け方
幹や石の陰影の出方
までイメージしながら照明の位置を決めていきます💡
夜の庭は、**一日の終わりを静かに受け止めてくれる“もう一つのリビング”**です😊
庭は、家の外ではなく“もう一つの部屋”
造園業のしごとは、つくること+育てること
剪定は「今スッキリ」だけでなく「未来をデザイン」する作業
暮らし方・家族構成に合わせた庭づくりが大切
土とコンクリートのバランス、昼と夜の表情も含めて庭の魅力
忙しい毎日の中で、
**「なんでもない景色が、ふと心を軽くしてくれる瞬間」**ってありませんか?
朝、カーテンを開けたときに見える一筋の新芽🌱
帰宅したときに迎えてくれる、柔らかいライトに照らされた庭🌙
休日、お茶を片手にぼーっと眺める緑🍃
そんな時間を、庭はさりげなく用意してくれます。
造園業として、
これからも「木を植える」「草を切る」だけではなく、
「その人の暮らしに、どんな景色と時間を届けられるか」
を大切に、一つ一つの庭と向き合っていきたいと思います😊🌳
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