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日別アーカイブ: 2025年11月14日

堀口造園のよもやま話~“もうひとつのリビング”~

みなさんこんにちは!
堀口造園の更新担当の中西です!

 

~“もうひとつのリビング”~

 

私たちは、いわゆる「庭屋」「植木屋」と呼ばれる仕事をしていますが、実は自分たちのことをただの“木を切る人”だとは思っていません。

  • 家族が集まる場所を、もうひとつ増やす仕事✨

  • 四季を感じる時間を、暮らしにそっと差し込む仕事🍂

  • 忙しい毎日に、ふっと心がゆるむ景色をつくる仕事🌿

それが、私たち造園業のしごとだと思っています。

今日は、造園業がどんな想いで庭づくり・庭の管理に向き合っているのかを、できるだけ分かりやすくお話してみたいと思います😊


1. 「庭」は家の“外”ではなく、“もう一つの部屋”🏠

「庭」と聞くと、どんなイメージが浮かびますか?

  • 草が伸びてしまって手入れが大変😥

  • 木が大きくなってお隣に迷惑かも…💦

  • 雑草との戦いで夏が終わる…🌱

こんな“困りごと”のイメージが強い方も多いかもしれません。

でも造園業から見ると、本来の庭は

「リビングやダイニングと同じくらい、暮らしの一部」

なんです。

たとえば、こんなシーンを想像してみてください👇

  • 春:窓を開けると、足元には新芽、頭上にはやわらかい新緑🌱

  • 夏:子どもがプールではしゃぎ、親は木陰でコーヒーを飲む☕

  • 秋:紅葉したモミジ越しに、月を眺めながら一杯🍶

  • 冬:葉を落とした枝ぶりに雪が乗り、静かな季節の表情を楽しむ❄️

「ただ眺める」だけでなく、
庭は“使ってこそ”価値が出る場所です。

造園業の役割は、
この“外の部屋”を、ご家族にとって心地よい空間にすることだと考えています😊


2. 造園業のしごとは「木を植える」だけじゃない🌳

造園業=木を植えたり切ったりする人、というイメージが強いですが、実際にはもっと幅広い仕事があります。

◆ 庭づくりの計画・設計🖊️

  • ご家族構成(小さいお子さん、高齢のご家族、ペットなど)

  • お家の雰囲気(和風・洋風・ナチュラル・モダン)

  • 日当たり・風通し・隣家との距離

  • メンテナンスにかけられる時間や予算

これらを総合的に考えながら、

  • どこにシンボルツリーを植えるか

  • どこに花壇・芝生・アプローチをつくるか

  • 夜のライトアップをどうするか

などを図面やイメージパースに落としていきます📐

◆ 施工(つくること)🛠️

  • 土の入れ替え・改良(粘土質の土を植物が育ちやすい土へ)

  • 植栽(木・低木・下草・芝の配置と植え付け)

  • アプローチやテラスの石貼り・タイル貼り

  • フェンス・ウッドデッキ・パーゴラなどの設置

“庭の骨格”をつくり、そこに植物や素材を組み合わせながら空間を仕上げていきます。

◆ 管理・メンテナンス(育てること)🌱

  • 剪定(せんてい)

  • 消毒・施肥(肥料)

  • 芝生の管理(刈り込み・目土・エアレーション)

  • 雑草対策・植え替え

ここからが、ある意味“本番”です。
庭はつくって終わりではなく、一緒に歳を重ねていく存在
造園業の仕事は、つくることと同じくらい「一緒に育てていくこと」でもあります😊


3. 剪定は「切ればいい」ではなく、「未来をデザインする作業」✂️

庭の管理でよくご依頼いただくのが「剪定」です。
でも、この剪定がなかなか奥深い作業なんです。

「とにかく小さくしてほしい」「バッサリさっぱり!」というご希望も多いのですが、プロとして一番大切にしているのは👇

「数年先をイメージしながら切ること」

🔰 素人剪定でよくある失敗

  • 上だけ切って、“ほうき”のような樹形になってしまう

  • 太い枝を一気に落として、そこから枯れやすくなる

  • 花芽を全部切ってしまい、翌年まったく花が咲かない😱

こうしたことは、実はそんなに珍しくありません。

👨‍🌾 プロが剪定で見るポイント

  • 樹種(種類)ごとの「切るタイミング」と「切り方」

  • 木のクセ(どの方向に伸びたがるか)

  • 風の通り方・太陽の入り方

  • 下草や、ほかの木とのバランス

これらを見ながら、

  • 枝が重なりすぎているところを間引く

  • 将来の“骨格”になる枝を残しておく

  • 病気になりやすい箇所を予防的に整理しておく

といった作業を行います✂️

剪定は、「今スッキリさせる」ことと同じくらい「数年後の姿を整える」仕事でもあるんです😊


4. “住む人目線”で庭を考える👀

造園業として心がけているのは、
「植える側の都合」だけで庭をつくらないこと。

たとえば👇

  • 共働きで普段忙しいご夫婦
    → 手のかかりすぎる庭木は避け、樹種をしぼって管理しやすく🌿

  • 小さなお子さんがいるご家庭
    → トゲのある植物は避ける / ボール遊びスペースを確保⚽

  • 高齢のご家族がいる場合
    → 段差を少なくし、転倒リスクの少ない動線を意識👣

  • ペットと遊びたいご家庭
    → ワンちゃんが走れる芝生スペース+脱走防止のフェンス🐶

…など、それぞれの暮らし方に合わせた庭の提案をしています。

図面の上ではきれいでも、

  • 物干し動線をふさいでしまう

  • 窓を開けるたびに葉っぱが当たる

  • 夜、ライトが眩しすぎて寝室に入ってくる

となってしまっては、暮らしに寄り添った庭とは言えません💦

造園の図面を引くときは、
“その家族の一日の動き”を頭の中でシミュレーションしながら描いていきます😊


5. コンクリートだけが正解じゃない。「土」とのほどよい距離感🌱

新築の外構工事では、

  • できるだけ草が生えないようにコンクリートで固めてほしい

  • メンテナンスが大変だから土の部分をなくしてほしい

というご相談も増えています。

たしかに、雑草は手間がかかります💦
でも、“土の面”がまったくない外構には、こんなデメリットもあります👇

  • 夏、地面からの照り返しが強く、体感温度が上がる🥵

  • 雨がすべて排水溝に流れ込み、水はけに負荷がかかる

  • 植物を楽しみたくなったときに、プランターだけでは限界がある

そこで私たちは、

  • コンクリートと植栽スペースのバランスをとる

  • 防草シート+砂利で、“手間を減らしつつ土を残す”

  • 将来「ここに木を植えたくなるかも」という余白をあえて残す

といった提案もよく行います🌿

“全部コンクリート”と“全部土”の中間に、暮らしにちょうどいいラインがあるはず。
そこを一緒に探すのも、造園業の役割だと思っています😊


6. 夜の庭は「特別な一枚の絵」になる🌙💡

最近人気なのが、庭のライトアップです。

  • 足元のアプローチ灯

  • シンボルツリーを照らすスポットライト

  • デッキ周りの間接照明

などを組み合わせることで、
夜の庭はまったく違う表情を見せてくれます。

  • 窓から見えるシルエットが絵画のようになる🎨

  • 玄関まわりが明るくなって、防犯性もアップ🔒

  • 夏の夜、外でちょっと一杯…という楽しみも増える🍺

「庭のライトアップ」と聞くと、
豪華でお金がかかるイメージを持たれがちですが、

  • 必要なポイントだけ

  • 小さな照明から

でも十分雰囲気は変わります。

造園業としては、

  • 植物の葉の透け方

  • 幹や石の陰影の出方

までイメージしながら照明の位置を決めていきます💡
夜の庭は、**一日の終わりを静かに受け止めてくれる“もう一つのリビング”**です😊


7. まとめ:庭は「贅沢」ではなく、「心の余白」🌈

  • 庭は、家の外ではなく“もう一つの部屋”

  • 造園業のしごとは、つくること+育てること

  • 剪定は「今スッキリ」だけでなく「未来をデザイン」する作業

  • 暮らし方・家族構成に合わせた庭づくりが大切

  • 土とコンクリートのバランス、昼と夜の表情も含めて庭の魅力

忙しい毎日の中で、
**「なんでもない景色が、ふと心を軽くしてくれる瞬間」**ってありませんか?

  • 朝、カーテンを開けたときに見える一筋の新芽🌱

  • 帰宅したときに迎えてくれる、柔らかいライトに照らされた庭🌙

  • 休日、お茶を片手にぼーっと眺める緑🍃

そんな時間を、庭はさりげなく用意してくれます。

造園業として、
これからも「木を植える」「草を切る」だけではなく、

「その人の暮らしに、どんな景色と時間を届けられるか」

を大切に、一つ一つの庭と向き合っていきたいと思います😊🌳

 

 

 


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